MATERIAL MATTERS
リサイクルPET(rPET)の国内サプライヤーと価格帯を比較

リサイクルPET(rPET)の国内サプライヤーと価格帯を比較

PPWRの再生材含有率義務に対応するためにrPETの調達を検討しているが、どのサプライヤーからどんなグレードを調達すればいいか分からない——そんな担当者向けに、国内のrPET調達先を整理します。

rPETとは

rPET(Recycled PET)は、使用済みPETボトルを回収・洗浄・再溶融して製造されたPET樹脂です。ボトル to ボトル(BtoB)リサイクルでは、使用済みPETボトルから再びPETボトルを製造します。日本はPETボトルの回収率が世界トップクラスで、BtoBリサイクルの技術基盤が整っています。

国内の主要サプライヤー

遠東石塚グリーンペット: 茨城県に工場を持つ日本最大級のBtoBリサイクラー。食品接触グレードのrPETペレットを供給しています。協栄産業: PETボトルリサイクルの大手。回収から再生ペレット製造まで一貫で対応。ウツミリサイクルシステムズ: 愛知県に拠点を置くリサイクラー。食品接触用途のrPETを製造。各社の生産能力は拡大傾向にあります。

品質グレードと用途

食品接触グレード: 飲料ボトル・食品トレーに使用可能。EFSA認可またはFDA認可のリサイクルプロセスで製造。最も高品質で価格も高い。非食品グレード: 繊維(フリース等)、シート、トレー(非食品)に使用。食品接触グレードより安価。フレーク: ペレット化前の段階。自社で成形加工する場合に使用。最も安価。

価格帯

rPETの価格はバージンPETと比較してプレミアムが付くのが一般的です。欧州では2025年時点でバージンPET比で約80%のプレミアムが報告されています。PPWR対応でEU圏からのrPET需要が増加しており、価格は変動が大きい状況です。調達先の確保は早い方が有利です。長期契約を結ぶことで価格を安定させる方法もあります。

PPWR対応としてのrPET

PPWRでは使い捨てPETボトルに対して2030年までに30%、2040年までに65%の再生材含有率が義務付けられています。EU向けに飲料を輸出する企業にとって、rPETの安定調達は事業継続に直結する課題です。国内のBtoBリサイクラーとの関係構築を早期に進めることを推奨します。