CSRレポートや名刺・パッケージにバナナペーパーの採用を検討しているが、どこから調達すればいいか分からない——そんな担当者向けに、バナナペーパーの特徴と日本での入手経路を整理します。
この素材を3行で理解する
バナナペーパーは、バナナの茎(仮茎)から抽出した繊維を原料とする非木材紙です。バナナは果実収穫後に茎が廃棄されるため、この廃棄部分を有効活用できます。アフリカ・ザンビアを主産地とするフェアトレード認証のバナナペーパーが日本でも流通しており、名刺・パッケージ・印刷物に採用実績があります。
原料と製造プロセス
(1) バナナの仮茎を収穫後に回収
(2) 繊維を抽出し天日乾燥
(3) 古紙パルプや木材パルプとブレンド
(4) 日本国内の製紙工場で抄紙・仕上げ。バナナ繊維100%ではなく、古紙やFSC認証パルプとのブレンドが主流です。ブレンド比率によって紙質・価格が変わります。
コストと調達
価格帯は一般的なコピー用紙と比較して数倍程度です。用途や紙種によって大きく異なります。日本国内では株式会社ワンプラネット・カフェ(One Planet Cafe)がザンビア産バナナ繊維を使用したフェアトレード認証のバナナペーパーを展開しています。そのほかにも環境配慮紙を取り扱う紙卸・商社で取り扱いがある場合があります。具体的なロットや価格はサプライヤーに直接お問い合わせください。
デメリット・課題
(1) 供給量が限定的で大量調達が難しい場合がある
(2) 一般的なコピー用紙と比較して価格が高い
(3) 白色度・平滑度は古紙ブレンド品に近く、高級印刷用紙ほどの品質は期待できない
(4) 用途が名刺・パッケージ・印刷物に限られ、食品包装への適用には追加の加工が必要。
こんな企業・用途に向いている
バナナペーパーは大量包装材への切り替えよりも、CSR施策・ブランディング目的での採用に適しています。具体的には、名刺・封筒などのコーポレート用品、限定パッケージやギフトボックス、CSRレポート・アニュアルレポートの表紙、店頭POPや商品タグなどが現実的な活用先です。フェアトレード認証を取得している点がストーリーとして伝えやすく、SDGsレポートの具体的な取り組み事例としても活用できます。